鰹節について｜越谷の八木商店 鰹節・削り節・雑節・昆布

昭和の初期まで東京の日本橋で鰹節の競りは行われておりました。
このころは市場も築地、豊洲ではなく日本橋にありました。
当時は現在よりも鰹節の生産地も日本各地にあり、北は三陸、南は沖縄の離島でも作っておりました。
競り（入札）の回数は1日、6日、11日、16日、21日、26日とひと月に6回も行われておりました。
競り（入札）の方法も、昔は黒いはんてんの中に手を入れて値段を決める「そでやり」という方法を取っていました。
その後、20年前では1日、11日、21日の3回となり、2020年では月に1日の1回となりました。
競りの方法も「そでやり」から金額を書いた札を入れる入札へと変わりました。これにより若い2代目、3代目でも容易に入札に参加できるようになりました。

当店では鰹節の産地（雑節も含む）の鹿児島、愛媛、高知、静岡、千葉から東京に入ってくる製品の中で良いと思われるものを入札などで集め、お客様に提供いたします。 一軒の製造業に頼るという方法もございますが、当店といたしましては幅広い視野をもって、その時に一番良いものを見極める目を持ちたいので、各産地からその時一番良いものを選ぶようにしております。